モンスター図鑑(自然系)

Frukmatpus

33. フルクマトプス (Frukmatpus)

重く厚い甲冑を持つことで外敵から身を守ってきたフルクマトプスは、本来おとなしい性格の持ち主である。しかし、その角を使った突撃を侮ることはできない。

Huallepen

34. ワリェッペン (Huallepen)

その大きさは普通の蛙の数十倍におよび、その脚力もかなりのものがある。だが、最大の恐怖は長い舌と粘性の高い唾液の恐るべき量である。

Koamohwolf

35. コアモウルフ (Koamohwolf)

長い年月をかけて鍛えられたその脚は瞬発力、持久力ともに高く、牙を剥き集団で襲いかかるコアモウルフの群れから逃れることは、崖を滑り降りてくる火砕流から逃れることに等しい。

Agwizo-konia

36. アギゾ・コニア (Agwizo-konia)

全ての木々が静かに立っているだけだと思ってはならない。腹が減れば餌が欲しくなるのである。中には極めてアグレッシヴな植物もいることを知っておかなくてはならないだろう。

Brummbar

37. ブルムベア (Brummbar)

熊の体重は人間の数倍におよぶ。目の前に立ち上がったそれが倒れてきたときのことを想像してみるといいだろう。振り下ろされた手には更に加速度がつき、その先には鋭い鉤爪もあることを忘れてはならない。

Elfes

38. エルフ (Elfes)

森の民エルフの最大の武器はその聴力である。隠れた敵の位置を風の動きで正確に捉え、そこに向かって放たれる矢は確実に獲物を仕留める。

Lava Lizard

39. ラバリザード (Lava Lizard)

火山の火口付近に棲息するその生き物は、極めて熱に強い身体を持ち、体内に蓄積された珪素から熱せられた岩石を形成、口から発射することができる。

Knotria

40. ノットリア (Knotria)

水上を漂うその植物は高い再生能力と繁殖能力を持ち、水素を含んだ果実をつけることで知られる。果実はその軽さの為、宙へ舞い上がり、落下の衝撃で爆発、内部の種子を放出する。その爆発力はかなりのもので注意が必要である。

Wyvern

41. ワイバーン (Wyvern)

小型の翼竜であるワイバーンはブレスをはくことこそできないが、その鉤爪からは猛毒が分泌されており、毒に犯されたものの命は数分ともたない。しかし、その毒が用いられるのは、相手を餌ではなく敵とみなしたときだけであるらしい。

Pisfalcon

42. ピッスファルコン (Pisfalcon)

その鳥が本当に恐ろしいのは群れを成して飛来したときである。獲物の確保は単体で行うのだが、テリトリーを犯すものに対しては容赦なく、一族総出での報復が待っている。

Fairy

43. フェアリー (Fairy)

その小さな生き物は我々には聞き取れないがエーテルを伝わる声も発することができる。フェアリー達には悪意はないのかもしれないが、聞き取れない者にとってその声は精神への負担以外のなにものでもない。

Yan-gant-y-tan

44. ヤン・ガン・イ・タン (Yan-gant-y-tan)

ヤン・ガン・イ・タンは姿形こそ奇妙だが立派な炎の精霊である。炎を自由に操り、周りの物に火をつけてまわるのが趣味である。

Gnome

45. ノーム (Gnome)

ノームは大地の精霊である。固体に対する影響力を持ち、外界の変化に耐えることを得意とする。光遮るは大地の宿命、されど炎に焼かるるものなり。我、冥界より上りし死の星の申し子なり。

Ondins

46. ウンディーネ (Ondins)

ウンディーネは水の精霊である。液体に対する影響力を持ち、自由な変形を得意とする。炎弱めしは水の宿命、されど心の流れには逆らえず。我、海より生まれし時の星の申し子なり。

Sylphide

47. シルフィド (Sylphide)

シルフィドは風の精霊である。気体に対する影響力を持ち、素早い移動を得意とする。心突き刺すは風の宿命、されど光にその身貫かれる。我、天より広がりし力の星の申し子なり。

Salamander

48. サラマンドラ (Salamander)

サラマンドラは炎の精霊である。熱エネルギーに対する影響力を持ち、自由に温度を変化させることができる。大地焼き尽くすは炎の宿命、されど水の優しさに逆らえず。我、燃え上がる情熱の星の申し子なり。

Illustrated by 原田 吉朗